第3回日野の未来をつくる研究チームが開催されました

10月8日

 
 

日野台高校×日野市×日野青年会議所のSDGsをテーマにした研究チームの第3回が多摩平の森産業連携センターPlanTで開催されました。

 

今回は、日野台高校の学生達が夏休みにSDGsに関することでどのような研究をしてきたかを報告する内容でした。

 

大学のサークルで行っているラオスの教育サポートに関する内容

平山台のお年寄りが集う「ソレイユ」に関する内容

カナダ、モントリオールのマギル大学学生の澤田もなみさんの内容

日野駅前で行っているキョテン107に関する内容

マレーシアのボルネオ島でのパーム油に関する内容

 

がありました。

 

夏休みの中、色々な人達の話を聞いたり、様々な場所に行ったりして濃密な経験をされたと思いました。

 

そこで、私が話を聞いていて「マレーシアのボルネオ島でのパーム油」に関する内容について色々考えていました。

日野台高校の学生の話の中で、ボルネオゾウが絶滅の危機に瀕していることや森林伐採についてとくに問題視をされていました。

 

ここからは私が考えていたことです。

パーム油は、ご存じの方も多いですが、環境問題や生物多様性の喪失の問題、児童労働の問題など多面的な問題を抱えています。

そしてパーム油は身近なもので、ポテトチップスやカップラーメン、シャンプー、リンスなど様々なところで使われています。

原材料表記には、「植物油脂」と書いてあるものがそれにあたります。

 

パーム油はアブラヤシの果実から採取されます。

マレーシア経済の3分の1を占めているため、ボルネオ島の広大な土地にアブラヤシ農園(プランテーション)を作っています。

広大な土地が必要となるため、森林を伐採して開発することやそれに伴う生態系の変化、人手が必要なため過酷な労働や児童労働の強制もあります。

 

しかし、マレーシアがパーム油の輸出で成り立っていますので、環境問題や社会問題があるとはいえ、それを止めることが難しい状態です。

 

結局この構造は、近代の植民地経営と同じです。

植民地の宗主国は、植民地で収穫されたものを安価に輸入して利益を得ます。

そして植民地で経営する人達は、その輸入によって得た利益で、大規模プランテーションの経営や更なる開発をします。

つまり、それによって宗主国と大規模プランテーション経営者は既得権者となります。

搾取されるのは、植民地にいる人達という構造です。

 

ちなみにそういった大規模プランテーションの経営者は現地の人が採用されました。

それは、植民地にいる人達の反感を宗主国に向かわせず、そこで既得権を得ている人達に向けさせるためです。

 

しかし歴史的に見るとこの構造を転換するためには、宗主国や既得権者を打倒するという方法を行ってきました。

それはマルクス主義という思想とそれを実現するための暴力革命という手法です。

 

1つの転換としてみれば有効かもしれません。

しかし私達は歴史を知っていますので、それによって更なる悲劇がもたらされました。

例えば、一致団結するために反対者を弾圧する全体主義に陥るなどです。

マルクスの思想によって殺された人は、どう少なく見積もっても1憶人を超えているのも事実です。

そして現在の中国の体制を見てもその選択が正しいものとは到底いえません。

 

話を戻します。

マレーシアの歴史で考えると、18世紀にはすでにイギリスの植民地でした。

そのため国としての産業が育つことなく、大規模なプランテーションに頼って輸出で稼ぐという構造が残ったといえます。

 

この構造は、マレーシアに限らず植民地で搾取されてきた国々においては同様の構造が存在します

また、SDGsの17のゴールで掲げているすべてが該当しています。

 

SDGsロゴ

 

本来は、この構造問題をどう転換していくかを考える必要があるはずです。

しかし、結局のところ国連の常任理事国にいる国々は、先の宗主国だった国も多いのが現状で、その構造を変えるのは難しいといえます。

少なくとも先進国の人達がパーム油が入ったものを使わないというのも1つですが、根っこにある問題として、国の産業構造や植民地で搾取された歴史があることを忘れてはいけないと思います。

 

自分に何が出来るかという問題はありますが、まずは知ることから始めていければと思います。

 

みんなで写真を撮りました!