代表者紹介

第47代 理事長 古田靖昭

日野青年会議所とは?


私たち一般社団法人日野青年会議所(以下、「日野青年会議所」という。)(略称「日野JC」)は、1973年、日野をより良いまちにするため、志を同じにする青年達によって築き上げられました。
青年会議所は、「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」を信条とし、会員相互の啓発と交流をはかり、地域との協働により社会の発展に貢献するために活動し、社会的課題に積極的に取り組んでいます。 
日野青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」という理念を掲げ、日々様々な活動・運動を行っております。 
また組織は、人種、国籍、性別、職業および宗教の別なく自由な個々の意志により入会した様々な業種のメンバーで構成されています。

青年会議所の特性


青年会議所には、品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できますが、20歳から40歳までという年齢制限を設けています。これは青年会議所が、青年の真摯な情熱を結集し社会貢献することを目的に組織された青年のための団体だからです。会員は40歳を超えると現役を退かなくてはなりません。この年齢制限は青年会議所最大の特性であり、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。各青年会議所の理事長をはじめ、すべての任期は1年に限られます。会員は1年ごとにさまざまな役職を経験することで、豊富な実践経験を積むことができ、自己修練の成果を個々の活動にフィードバックさせていくことができます。青年会議所におけるさまざまな実践トレーニングを経験した活動分野は幅広く、OBも含め各界で社会に貢献しています。たとえば国会議員をはじめ、知事、市長、地方議員などの人材を輩出、日本のリーダーとして活躍中です。

設立趣意書


 1970年代は、「激動の70年」とも云われております。
この変動の時期にあたり、諸先輩が日野の発展に努力されたように、私達もより良き地域社会の建設につくすことは当然のことであります。
ひるがえって、われわれが愛する日野市の現状をみるに急速に進んだ工業化は、緑の破壊、多摩川の汚れ、交通公害の発生となって表れ、ベットタウン化による人口の増加は、経済力の発展とともに、道路、下水、教育施設の問題を発生し、ひいては地域住民のこまやかな連帯感の希薄化現象を呈しつつあります。
 これらの問題にチャレンジし、より豊かな市民生活と調和のとれた経済力を備えた郷土とすることは、われわれ青年層に課せられた責務であると信じます。
そのためにこの日野市に世界的組織を有する「青年会議所」を設立しようという気運がもりあがっております。
 青年会議所とは満20才から40才迄の責任ある青年によって組織され自己の指導者訓練を基調とし、明るい豊かな街造りを目指し、ひいては、日本経済の正しい発展を願い、世界の平和のために寄与しようとする団体であります。
日野市に在住し、あるいは勤務する青年が相い集い、相い図り、明るい豊かな日野市の実現のために邁進しようではありませんか。
 みなさまの積極的なご協力をお願いいたします。
   昭和47年11月16日


日野青年会議所設立準備委員長   
杉山 実

2019年度 理事長所信

光輝~強く光るまち日野の創成  
私は、生まれも育ちもそして現在住んでいるのも日野であり、生粋の日野人(ひのびと)です。生まれたときや小学校、中学校に行っているときは、日野というまちがどういうまちなのかさほど気にかける人ではありませんでした。しかし、年を重ねていくうちに日野には、多くの「光」があることに気づき始めます。その「光」は、歴史、自然、景観、食、農地、企業、団体そして人と様々あります。それら多くの「光」がその当時から見えるようになっていたのは、誰かが意志をもって輝かせている人がいたからです。私もその「光」を輝かせる一人になりたいと思いました。その矢先に、日野青年会議所の先輩である方から、「日野を良くしたいなら日野青年会議所という団体があるぞ」と紹介されることになります。そしてその先輩の紹介があり、私は日野青年会議所の門戸を叩くことになりました。それは、今から6年前のことです。
日野青年会議所に入会して私は、志を同じくする仲間達との出会いや入会していなければ経験出来なかった多くの機会に恵まれました。それは、青年会議所の三信条である奉仕、修練、友情を通じて「人は人でしか磨かれない」ことの実感となります。また日野青年会議所での学びの中で、何ごとも行動するために必要なこととして、意志が大切であるということです。意志とは、何かを成し遂げようとする積極的な姿勢です。この意志が自分自身の根底になければ、活動することも地域で運動発信することも出来ません。だからこそ意志をもって運動に邁進していきます。
 
日野市制の施行は戦後になってからですが、日野という地域は、古くから存在しており、その歴史は長いです。そもそも歴史とは、多くの人達の物語を紡いで出来た目に見えないものです。それがわかりやすいものとなると、建造物など目に見えるものとなります。その物語は、日野という地域にとっての価値であり、その価値は日野にしかなく他のまちにはありません。よく日野には、中心になるものがないと言われます。しかし私は、目には見えにくい日野にある様々な物語は、日野の中心であり、日野にしかない価値になると考えています。ここで観光という言葉がありますが、これは「光」を「観」ると書きます。日野にある「光」は、様々な物語として構成することが出来ます。その物語を日野に住んでいる人達を始め、多くの人達が、視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の五感を使って楽しむことです。日野に住んでいる人達が楽しむことで、日野に住んでいることへの誇りとなります。そして日野以外の人達が楽しむことで、日野に対する興味へと繋がります。その日野に住む人達の誇りと日野以外の人達の興味によって、日野というまちが、東京の中で、関東の中で、日本の中で、そして世界の中でも強い「光」となって輝くことになります。
日野という地域の価値を多くの人達に五感を通じて楽しむことが出来るように、運動を行っていきます。
 
 子供達は、これから未来に向けて輝く「光」そのものです。その「光」輝くための要素には、個性と道徳が不可欠です。仮にそのどちらかが欠けた場合、「光」の輝きは弱いものとなってしまいます。
子供達の行動や考えは、発想力豊かで、大人が想像もしないものを引き出すことがあります。それは、子供達が感じるままに行動するからです。しかし社会や大人達の目線で、時にはやりたいと思うことに制限をかけられることがあります。その制限は、時に子供達の行動を押さえつけてしまったり、萎縮させてしてしまったりして、個性が発揮出来なくなります。そして多くの子供達は、知らず知らずにその親や周りにいる大人達の態度や行動に影響されています。子供の個性を発揮するためには、子育てをしている親自身が、目先のことに囚われず、子供の考えを尊重出来るように活き活きと生きていくことが必要です。
子供達の成長過程において必要なことは個性を伸ばすことだけではありません。道徳を身につけることも重要です。道徳は、社会においての規範となります。その規範を欠くことになれば、理性のない本能に赴くまま行動してしまう人になってしまいます。子供の道徳において必要なこととして、仁、義、礼、智、信という五つの徳目があります。仁とは、人を思いやること。義とは、私欲に囚われずなすべきことをすること。礼とは、人に対しての自分自身のあり方。智とは、道理に従った善悪の判断。信とは、約束を守ること。これら五つの徳目を学ぶ機会が子供達には必要です。
 子供達が個性を発揮することと道徳を養うことは、未来を生きていくために大切なことです。子供達という「光」を未来に向けて強く輝かせるために運動を行っていきます。
 
日野青年会議所は、日野にある団体の一つとして明るい豊かなまちを目指して運動を行っています。近年では、継続事業の実施による認知度の向上があり、一定の存在感を出すに至りました。しかし、それでも日野の地域にある団体としては、一定程度の認知があるだけに留まります。それは、多くの人達に活動や運動を知ってもらうための広報が弱く、そのために存在感が薄いのが原因です。本年度一年を通じて、日野青年会議所の活動や運動をより多くの人達に馴染みやすいものにしていきます。その方法としては、日野青年会議所の歴史や近年の活動などの情報や、また本年度の活動や運動をより戦略的に発信出来るように様々な媒体を使って存在感を高めていきます。
青年会議所は、その地域において潜在的に抱えている課題を他に先んじて行う団体です。日野青年会議所が掲げる所信にて、その問題を提唱し、本年度一年間を通じて、事業を計画し、実行し、検証していきます。その検証したものを元にして、今後の日野にとって必要な解決策を政策として発信します。その政策には、本年度の事業とその成果をまとめ、日野というまちをより「光」輝かせるための方法をまとめていきます。それを見た人達がさらにその問題に対して、より深めてあるいは視点を変えて活動していくことが出来る材料になるよう作っていきます。
 
青年会議所には、他の団体とは異なることの一つとして四十歳で卒業する仕組みがあります。これは、役職や立場、経験に関わらず、四十歳を迎えれば等しく青年会議所を離れなければなりません。そのため、常に新しい人達を入れていかなければ組織が成り立たなくなります。さらに組織が成り立つかだけではなく、その時々の変化する時代において、様々な考えを持った新しい人達が日野青年会議所に入ることで組織自体が変わることが出来ます。それは、新しい人達が仲間になることで、日野に対する問題意識をその人達の視点で捉えることが出来るからです。それによってそれまで当たり前だと思われていたことを見直す機会になることや、今までになかった発想力を発揮することが出来るようになります。だからこそ日野青年会議所は常に新しい人達を求めており、それが日野の地域に対して新しい運動を生む原動力にもなり、強い「光」を輝かせることになります。
新しく入会した仲間達が日野青年会議所で飛躍していくためには、日野青年会議所とはどういう組織なのか、どういう団体なのかを知る必要があります。新しく入会した仲間達に向けては、実際の活動を通じて学びを得ることや、また機会を提供して積極的に役割を担わせるようにします。それによって「光」輝く存在になるように育てていきます。
 
日野青年会議所の組織は、組織の運営を担ったことのない人達でも速やかに運営の本質について考えることが出来るように、一定の処理が求められる部分の資料を整備してきました。しかし近年では、運営の本質の部分をなおざりにしてただ淡々と組織を運営していくことに注力しがちでした。運営の本質とは、会員同士の建前ではない本当の意味での繋がりです。その繋がりが出来なければ、いずれ日野青年会議所という組織が瓦解していくことになります。また日野青年会議所の会員は、業種が異なり多様な考えを持つ人達の集まりです。そのため個々の個性や環境に合わせて、運営をしなければまとまることが難しくなります。日野青年会議所の組織がより日野のために「光」輝くためには、多様性に即して個々の会員に合わせて組織が行動出来るよう必要に応じた運用を行っていきます。
 
近年では、継続事業の実施とともに一年の間に様々な運動発信を行うことで地域に対して存在感を示すことになりました。しかし、運動発信の仕方については、各月に一つ一つの委員会が調査と分析した上で事業を実施しているため、分野ごとの効果となっています。本年度の日野青年会議所では、日野青年会議所における最大の運動発信の場を設けて、そこで各委員会の事業を実施していきます。最大の運動発信の場を設けて行う運動発信は、二点の価値を期待出来ると考えています。一点目は、地域にとっての価値です。これは、参加また参画することによる大きな学びの機会になることと日野青年会議所という団体を知る機会があります。もう一点目は、日野青年会議所にとっての価値です。これは、各委員会でそれぞれの分野の事業を行いますが、さらに全体の運営をするために委員会同士の連携も必要となります。そのため、委員会の垣根を越えた繋がりを期待することが出来ます。これら二点の価値を内包して、本年度における最大の運動発信をしていきます。
 
日野青年会議所は、日野の地域の中で活動や運動を発信する以上、地域の人達に信頼されなければ成り立つことが出来ません。地域の人達に信頼されるためには、私達がその地域のために一所懸命に活動していくことや自分達が言ったことを守るのは大切な要素です。そしてそれらを前提として、地域の中で何かを成し遂げるためには、意志が自分自身の根底になければ、活動することも地域で運動発信することも出来ません。過去においては、人あるいは物という「光」を輝かせるためには多くの人達の意志をもって行動してきました。そして今度はその人達が「光」として輝くことになります。その意志を継いで、人あるいは物という「光」を輝かせるためにまた別の人達が意志をもって行動していきます。それが連綿と続いており、未来においても普遍的なものとなります。その意志という原動力があるからこそ「光」は輝きますが、それがなければ、歪んだ「光」あるいは輝くことすら出来なくなります。
本年は平成の御世が終わり、新しい御世が始まる歴史的に意義深い年であり、新しい時代の始まりとなります。その新しい時代の幕開けに相応しくするために、一年間を通じて、「光輝~強く光るまち日野の創成」をスローガンとして、日野という地域に対して、日野青年会議所の組織に対して、それぞれの「光」を輝かせるために、運動に邁進していきます。

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