
第54代理事長 林 優作
前進
~一歩踏み出し、未来を切り拓こう~
【第 54 代理事長を務めるにあたって】
前進、「苦しいときや、困難な壁にぶち当たったときに、がむしゃらに目標に向かって突き進み、達成につなげていく」という 2026 年度への決意を込めた一年間のスローガンです。 私たちが暮らし、活動している社会、そして活動拠点である日野市では、日々科学技術の進歩とともに 暮らしやすく、住みやすいまちへと進化を遂げています。その一方で、同じ地域社会で暮らす人々の考え 方や価値観が昔よりも多様化し、すべての人の意見や考えを認め、受容する地域社会を形成していくことが難しい時代となりました。 私たち日野青年会議所は、明るい豊かな社会を目指して運動しています。大人から子供まですべての人の考え方、価値観が尊重され、お互いが支えあい、助け合いながら自己実現が叶う社会が理想と考えて います。これを目指して私たちは、自分たちが所属している青年会議所の存在意義や、地域のために活動 する理由を考えながら、日野のまちにとって真に必要なことを見出し、試行錯誤を重ねながら運動しています。
私たちは、30 名に満たない小さな組織ですが、一人ひとりが個性を発揮し、仲間のためにいつでも行 動できる能力を備えた優秀な人財がそろっています。この会員たちとともに、2026 年を突き進み、その先に見えた一筋の光、明るい未来に向かって運動してまいります。
【本質を知る】
私が人生の中で大切にしていること、それは「なぜ」の追求です。私は、仕事や青年会議所運動で行き詰ったとき、自問自答を繰り返すことで、物事の本質を思い出し、目標に向かって再度歩きだすためのき っかけにしています。「なぜ」を繰り返した先には本質が眠っており、自身の行動・判断の原点がありま す。その原点を適宜振り返りながら、自分の考えを見失うことなく目標に向かって突き進むことが、私は 大切だと思っています。
最近では DX 化が進み、あらゆる事柄が効率化・簡略化され、困りごとは AI に聞けばなんでも教えてくれる、非常に便利な世の中になりました。その一方で、人々がこれらに頼りきりになると、自分自身で 判断ができない大人が増え、人任せの社会になってしまいます。世の中の課題を正しく解決していくた めには、「なぜ」の追求が必要です。これを何回も繰り返すことで、課題の原因が明らかになり、解決に 至ります。したがって、私たちが目指す明るい豊かな社会にしていくためには、社会課題の解決が必要であり、そのために本質が大切なのです。私たちはそのことを常に念頭に置いて前進する必要があります。 私たち青年会議所の会員が率先して、「なぜ」を追求し、本質を自分自身の力で明らかにできるように なったとき、日々の運動内容がより明確になり、目的意識をもって運動ができる組織へと進化していくことでしょう。そして、私たちの運動が地域に波及すれば、大人から子供まですべての人が他者を理解す ることに努め、寄り添うことができるようになり、今よりもさらに明るい豊かな社会へと前進すること につながります。そして、日野青年会議所内部においても、会員全員が本質を知ることの大切さを理解し、一歩ずつ自分自身で考えながら前進することで、質の高い組織運営につなげてまいります。
【これからの日野を担う青少年の育成】
「なぜ」青年会議所で青少年育成に取り組むのでしょうか。それは、社会人になる前の青少年が日本の未来を前に推し進めていく存在であり、後押しする役割を担う立場が青年会議所であるためと私は考えます。
私たちが子供のころは、学校が終わると同級生同士で、公園でドッジボールや砂場遊びをして楽しん だ経験がありますが、今は、テレビゲームなどオンラインを前提とした遊びが以前よりも増えてきた印 象を受けます。非接触型のオンライン自体は悪いものではなく、効率化や利便性が重視される社会の中 では、普段の生活の中で取り入れていく必要があるものですが、他者の考え方を尊重できる大人へと成 長し、今よりも豊かな人生を進んでいくためには、友達や地域の大人と直接関わり、リアルな体験をたくさん経験することも必要です。
私たち青年会議所は、機会の提供を行う団体です。青少年には、学校の授業や普段の遊びだけでは味わ えない成功あるいは失敗体験を通じて、具体的な将来に対する夢と希望をもってほしいのです。そして、 青少年が大人になってやりたいこと、叶えたいことを堂々と大人に対して伝えられるようになったとき、 私たち大人はその声を受け止め、実現のためにサポートすることで、彼らの思い描く明るい未来を現実 へと近づけることができるのだと思います。
2026 年の日野青年会議所は、今一度、青少年をとりまく環境を踏まえて、彼らに多様な経験を提供し、 私たち大人が傍で見守りながら、未来を自分の力で切り拓く青少年の育成ができる組織に一歩前進してまいります。
【持続可能な会員拡大、そして人財育成】
「なぜ」会員拡大は必要なのでしょうか。一人ひとりの会員は、青年会議所運動の継続・推進にとって必要不可欠な資本であり、地域に繰り出して、それぞれの個性を発揮し、社会全体を盛り上げていく重要 な役割を担っているからこそ一人でも多くの仲間が必要なのです。
今の日野青年会議所には、30 名程度の会員が在籍していますが、ここ数年の会員拡大の状況を見てみ ると、拡大対象者との交流の場が少ない年は、入会者が少なく、交流する機会の数と入会者数は正比例の 関係にあります。日野青年会議所に多くの同志を迎え入れるためには、会員全員が、交流を深めながら、 自分たちの言葉で日野青年会議所の魅力を彼らに対して伝えることが必要です。
そのためにも、多くの仲間と語らい、楽しんでいる様子を外部に継続して発信していけば、青年会議所の認知度が高まり、会員はおのずと増加していくことでしょう。私たち青年会議所の会員は、仲間がいなければ運動を続けていくことはできません。だからこそ、会の財産である会員を増やし続け、私たちの運動を将来にわたって継続していけるように、持続可能な拡大運動が必要なのです。 また、拡大が成功した後も、新入会員をフォローする体制が非常に重要になります。せっかく新入会員 が入会しても、誰も何も教えてもらえない組織では、面白さや、やりがいを感じることができません。そ こで、新入会員とその他の会員が、この一年間を通じて混ざりながら、交流を深めていくことで、彼らが 青年会議所運動の奥深さや楽しさを実感し、積極的に青年会議所の中や、それぞれの仕事場、地域に繰り出してリーダーシップを発揮できるような人財づくりを目指します。 このように、拡大運動と人財育成を車の両輪のように機動させ、それを地域に発信する体制も整えることで、地域にかかわる仲間が日野青年会議所を知る機会を継続して増やしていきます。そして、既存の 会員も新しく入会した会員もやりがいと熱量を向上させながら、一人ひとりが自信をもって持続的に前進できる日野青年会議所を構築してまいります。
【2027 年 ALL TOKYO ブロック大会主管に向けて】
「なぜ」毎年ブロック大会が開催地を変え、開催されるのでしょうか。青年会議所の会員にとっては大規模事業へのチャレンジを通じて成長と自信が得られ、地域にとっても、多くの参加者に日野の魅力を 体験していただくことを通じて、住みたいまち、訪れたいまちに一歩前進できるという意味では、絶好の機会だからです。
東京には24の青年会議所があり、その中の一つの青年会議所が主管となって、毎年開催地を変えながら、地域の魅力を発信し、東京都全体を巻き込む大規模な事業、それが ALL TOKYO ブロック大会です。 昨年、日野青年会議所は、2027 年の大会主管 LOM として 19 年ぶりの立候補が決まりました。「なぜ」 立候補をしたのか。それは、日野のまちをさらに活気づけていくとともに、日野青年会議所の会員の次世 代リーダーの育成につなげていくためです。大会の開催まではあと一年ありますが、準備を着実に進めていかなければならない重要な年となってくるでしょう。
そのためには、まず今年をどのような一年にするのか考え、取り組むべき内容を精査していくことが 必要です。準備の年としてやるべきことは山積みですが、大会本番を想定してやるべきこと、開催に向け た 2027 年度への引継ぎなどを一つずつ丁寧に実施していくことで、会員が 2027 年をイメージしながら 自信と期待を強め、日野青年会議所が一丸となって未知なる規模感の事業に挑む第一歩となると私は信じています。
ALL TOKYO ブロック大会は、言わずと知れた大事業ですが、今の日野青年会議所の会員全員で取り組めば、何も臆することはありません。私たちが、一歩ずつ前進しながらこの準備にしっかり取り組むことで、翌年の大会開催を通じて日野の地域が多くの都民にとって住みたいまち、訪れたいまちとして認 知され、そして何よりも私たち全員で達成感を分かち合うことができる貴重な経験となるように運動してまいります。
【結びに】
「なぜ」私がこのタイミングで理事長を志したのか。それは、これまでの 7 年間の青年会議所運動の中で培った多くの知識と経験を、これまでかかわってきたすべての方に還元できるタイミングが今年しか ないと考えたためです。「なぜ」そう考えたのか。それは、できるだけ早いタイミングで理事長職を経験 させていただくことで、40 歳までの限られた年数で、私のように様々な役職を経験することが、成長や青年会議所運動の楽しさの実感につながることを伝えたいと考えたためです。「なぜ」多くの会員に成長 し、楽しさを実感してほしいのか。私が自身の持てる力を最大限発揮しつつ、楽しんで活動している背中 を多くの会員に見ていただくことで、「自分も新たなことにチャレンジしたい」という意欲をもっていた だき、日野青年会議所をさらに積極性のある組織にしたいと考えたためです。
私が考えた理想の青年会議所、地域社会を実現に近づけるためには、一年間一緒に運動するパートナ ーである会員の力が必要不可欠です。日野青年会議所には、幅広い年齢層、そして、多様な職種の青年が 集っています。全会員がもっている知恵、能力を出し合えば、地域を良くするための運動の幅が広がり、 明るい豊かな社会を目指して前進することがきっとできます。
私たち一人ひとりの前進は小さな一歩かもしれませんが、この一年間で、日野青年会議所の全会員、そして、日野市にかかわるすべての人がじっくり本質を考え、少しずつでも人や地域と向き合うことで、明 るい未来に向かって突き進む地域団体に成長してまいります。
一歩踏み出し、未来を切り拓こう。
